何でそんなこと言うの…? 言われた言葉にモヤッとしたら
こんにちは! 幸せコラムニスト・心理カウンセラーの
永瀬なみ(@NagaseNami08 )です😊
このブログでは「ムリなく楽しく自分らしく」をコンセプトに、毎日を幸せに過ごすためのヒントを紹介しています✨
今日のテーマは、近しい相手へのモヤモヤです。
これまで、誰かに対して「なんでそんなこと言うんだろう?」と思ったり「なんでやってくれないんだろう?」と思ったりしたことはありませんか?
そんな時、実は親しければ親しいほど悲しみや怒りの感情は大きくなりがちです。
「関係を悪くしたくないから」と我慢し続ける人は少なくないと思いますが…
その我慢、いつか爆発しません??
ということで、今日は近しい間柄の相手に言われた言葉でモヤッとした時の対処方法を紹介します。なんでも我慢しがちな人は、ぜひ参考にしてみてください。
無意識の「察してほしい」に注意
先日、こんなことがありました。
寝坊した私に対して、息子が
自分に甘えてる
と言ってきたのです。
私はすごくショックで「なんでそんなこと言うんだろう…」と思いました。
(心の声)
私だっていろいろ大変で、
疲れがたまって寝坊しちゃっただけなのに。
そもそも私が自分に甘いことくらい
自分で分かってるもん。
だから私は普段からブツブツ…😟
実は、こういった気持ちの裏側には「察してほしい」という気持ちがひそんでいます。
「言わなくても分かってほしい」や「これくらい分かって当然」などといった気持ちを抱えているからこそ、相手が自分の期待通りに動かないことで不満を抱いたりショックを抱いたりするのです。
もし上記のような気持ちになったら、ガッカリする前に自問してみてください。
例えば、「なんでそんなこと言うんだろう?」と思ったら
これまでに一度でも
「そういうことを言うのはやめてほしい」
と伝えたことがあったかな?
と考えてみる。
「なんでやってくれないんだろう?」と思ったら
これまでに一度でも
「これをやってほしい」
と言ったことがあったかな?
と考えてみる。
そうして思い返した時に、もし一度も伝えたことがなかったとしたら…
それは
言わなくても分かってくれる
と、無意識のうちに思っているからかもしれません。
私たちは知らず知らずのうちに自分の“普通”や“常識”を軸にして「相手も自分と同じように行動するハズ」と期待してしまう生きものです。
そして「この人ならきっと察してくれる」と無意識に期待してしまうのは、親しい間柄だからこそだと考えられます。
つまり親しい間柄の相手に対しては「何も言わなくても通じ合えて当然」と、知らず知らずのうちに思い込んでしまっている可能性があるのです。
親しければ言葉は要らない?
“何も言わなくても通じ合える”というのは、つまり『以心伝心』のことですよね。
以心伝心とは・・・無言のうちに心が互いに通じ合うこと。わざわざ口で説明しなくても、自然に相手に通じること
引用元:コトバンク
「親しい間柄なら何も言わなくても通じ合えて当然」と思っているということは、つまり「親しい間柄であれば以心伝心ができて当然」と思っているのと同じこと。
ですがたとえ家族であっても、以心伝心を期待するのは相手にとって酷な要求といえます。
だって、私たちには相手の気持ちを正確に読むことなんてできないのですから。
もし以心伝心で通じ合える相手がいるとしたら、それはそうなるまでに自分の考えや気持ちをしっかり伝え合ってきたからこそ実現した状態なのではないでしょうか。
そもそも、察するとは相手の気持ちや要望を理解しようと推察することです。
推察とは・・・事情や心の中を「こうであろう」と想像したり察したりすること。思いやること。
引用元:コトバンク
例えば、赤ちゃんが泣いていると「お母さんは何で泣いているのか」を必死に考えますよね。
当然ですが、赤ちゃんは言葉を話せません。
だからこそ、泣くことで自分の感情(要望)をお母さんに伝えます。
つまり泣く以外にコミュニケーションを取る方法がないから、赤ちゃんは泣くのです。
一方、私たちは言葉を話せます。
それなのに、赤ちゃんですら必死に泣いて伝えようとする自分の気持ち(要望)を私たちは何も言わずに分かってもらおうとする。
それって、泣かない赤ちゃんの気持ちをお母さんに察しろと言っているのと同じことですよね?
どんなに毎日お世話をしているお母さんでも、さすがにそれは難しいと思いませんか?
ましてや反応がないなら、当たっているか外れているかすら分からないままです。
せめて当たったなら当たった、外れたなら外れたと言ってもらわないと、その経験を次に生かせませんよね。
それでも「私の気持ちを察してほしい」と願うとしたら…それは相手にとって酷な要求でしかありません。
「親しいから」というだけの理由で以心伝心を相手に要求するというのは、それくらい無理難題な要求を押し付けている行為だということです。
本音は言わなきゃ伝わらない
してほしいことも、してほしくないことも、言葉にしないと伝わりません。
冒頭で紹介した私のケースも、同じです。
息子は自分の意見を正しいと思い、私に「それは甘えだ」と言いました。
でも、それはきっと“私を攻撃したかったから”ではありません。
息子が自分と闘いながら受験勉強をしている状況だからこそ、何気なく出た言葉だったのでしょう。
ですが私と息子は状況も違えば、性格も違います。
何より私は無理をし過ぎるタチなので、無理をし過ぎないように自分で自分を律しながら生活しなければいけません。
つまり、私はあえて自分に甘くしているのです。
ですが私はこれまで、その心掛けを息子に話したことはありません。
そこで私は、息子に言いました。
ママはがんばり過ぎないように
いろいろ自分で調整してるんだよね。
だけどそれを甘いって言われると傷つくから、
もう言わないでほしい
その時、自分の言葉で私が傷ついたという事実に息子は初めて気が付いたようでした。
これからも同じようなことはあるかもしれませんが、今回のことがきっかけで息子は今後「甘い」という言葉を簡単には使わないようになるのではないかと思います。
勝手にそれを期待しちゃうのも良くないから「そうなったらうれしいな」くらいに思っておくことにするよ
近しい間柄だからこそ、伝える努力を
中には「そんなこと、いちいち言わなきゃ分からないの?」と思う人も、いるかもしれませんね。
ですが…………
残念ながら、そうなんです。
分からないのが通常であって、分かってくれる方が異常なんです。
それくらい、以心伝心って特別なことなんです。
もし相手に何も言っていないのに伝わっているように思えたら、それは親しいから自然に分かるのではなく、分かろうと努力した結果として相手の予想が当たっただけなのだと思います。
それは以心伝心なんかじゃなくて、相手の『察する能力』が高いから実現できただけなのかもしれないよね
そして分かろうとする努力は“してもらって当然”などではなく、分かり合える関係は“お互いに努力してこそ築けるもの”だと私は思います。
先ほどお伝えしたお母さんと赤ちゃんの話からも分かるように、してほしいことや分かってほしい気持ちがあるならまず伝えること。
それが何より大切なのだと思います。
関係を良くしたいならなおのこと、ぜひ自分の気持ちを素直に伝えてみてください。
「察してほしい」とただ願うより、ずっと良い関係を築いていけると思いますよ🥰
最終更新日 2022/07/15